鍵で家の安全を守ろう

鍵で家の安全を守ろう

1人暮らし、家族暮らし、恋人との同棲、友人とのルームシェア、寮生活など様々な生活体系で皆さん暮らしていますが、どの暮らしでも家の安全を守るための対策を行わなければなりません。

  1. 1.家を守るための必須のアイテムが「鍵」
  2. 2.どんな鍵でもいいわけじゃない、鍵の防犯力
    1. 2-1.侵入手口に耐えられる時間
    2. 2-2.不正行為が出来ない仕組みを持つ
    3. 2-3.使いやすさも忘れてはいけない
  3. 3.家を守るための必須のアイテムが「鍵」

1.家を守るための必須のアイテムが「鍵」

鍵がなければそれはただの部屋であり、物理的に出入り自由な状態です。

「進入禁止」「立ち入り禁止」の立て看板があったとしても、それはあくまで抑止力。

入る人は入りますし、もし悪意がある人であれば鍵がかかっていない部屋に堂々と侵入してくることでしょう。

そこで、ドアに鍵がついていれば、鍵を持っている人しか入ることが出来ません。

プライバシーと安全を守る鍵は、家を守る”最低限の必須のアイテム”です。まあ、ついていて当たり前と言ったところ。

2.どんな鍵でもいいわけじゃない、鍵の防犯力

最低限ついていなければいけない鍵ですが、どんな鍵でもいいわけではなく、最低限の防犯力も必要なのです。

例えば簡単な鍵なら100円ショップでも買えます。自転車に付けるワイヤー錠、南京錠など。

また駅やショッピングセンターなどのトイレの鍵は、レバーをスライドさせてかんぬきに通すだけの簡単な仕組みです。

これらは特に技術がなくても、力まかせに壊したりワイヤーカッターでも開けることができるでしょう。

江戸時代の一般家庭なら、木の棒でドアを支えるぐらいの防犯性でしたが、現代の家の鍵がこれほど簡単な鍵であると不安です。

地方の田舎など、人が少なく周りに知り合いしかいないような環境であれば、空き巣に入られる可能性も極端に低いです。

またご近所で協力しながら暮らしているような場合であればそもそも鍵もかけず、そこが良いところでもあります。

しかし今はやはり見直さなければならない点ではあります。田舎に増える空き家を狙った空き巣も発生しているからです。

空き家もしっかりとした鍵を付けて守らなければなりません。

では、どのような鍵がしっかりとした鍵で防犯力があるのか、ご紹介します。

2-1.侵入手口に耐えられる時間

鍵の防犯力は、大きさで見るものではありません。「時間」なのです。

空き巣もいつまでもドアに張り付いていればいずれ誰かに見つかり通報され逮捕されますから、そこまで時間をかけたくはありません。

そこで目安になる時間が、5分~10分です。(財)都市防犯研究センター調べでは、元泥棒が回答した侵入を諦める時間は5分以内が68.5%、10分以内が22.9%、10分以上は8.6%となりました。

半数以上が5分以内で諦める事から、鍵の最低限の防犯力は侵入手口に「5分」耐えられるかどうか、ということになります。

より防犯力を高めたい場合は、10分耐えられるかを基準に鍵を選ぶと良いでしょう。

2-2.不正行為が出来ない仕組みを持つ

不正行為で侵入する手口として有名なものが「ピッキング」です。 昔はピッキングに弱い鍵も大変多く出回っていましたが、今現在販売されている家庭向けの鍵はほぼピッキングに対して対策している物となります。

それぞれの鍵にはピッキング耐性時間の表記、鍵穴壊し耐性時間の表記が義務付けられているため、 5分耐えられればいいか、10分を超えても開かない鍵にするかで選びましょう。

もちろん、ピッキングにも強くて鍵穴壊しにも強い鍵はそれなりのお値段がかかります。ディンプルキーと呼ばれる鍵で、鍵の価格が約1万5千円~と、加えて交換にかかる費用が必要。

ピッキングに10分耐えられますが、鍵穴壊しにはそこまで強くない鍵で3~5千円です。

もし鍵を交換するとしたら、そのような機会は10年のうちに1回あるかどうかなので、少々高くてもディンプルキーへ鍵交換した方がもちろんいいです。

2-3.使いやすさも忘れてはいけない

鍵の価格だけで選んでしまった場合、後悔してしまうのが「使いにくさ」です。もともと家のディンプルキーがついていて、色々な理由から安いギザギザした鍵に交換した人であれば必ずと言っていいほど、使いにくいと感じます。

ギザギザした鍵は、鍵を挿す時に裏表があるので、鍵穴に合わせて挿し込まなければならず、急いでいる時などはうまく挿し込めずにイライラしてしまうこともあります。 夜目が効きにくい時には鍵穴も良く見えないので、目が悪い方、お年寄りの方はより使いにくいと感じるでしょう。

かつてはギザギザした鍵も裏表がないリバーシブルタイプの鍵が作られていましたが、今は廃番になっています。その理由の1つに、折れやすさがあります。

裏表をなくすためには、鍵のギザギザをシンメトリーにしなければなりません。そうなると、一部で両側から深い刻みが入りますので、その部分はどうしても折れやすくなります。

また、両側から同じ刻みが入ると、両側とも違う刻みが入っている鍵よりも鍵違い数が少なくなり、ピッキングで鍵の中身が読み取られやすくなります。

鍵の強度から見ると、ギザギザした鍵(価格が安い鍵)は折れやすい特徴があるので、折れにくく使いやすい・挿しやすさの点ではディンプルキーが勝ります。

3.古い鍵はそれ以外にも危険な点がある

古いというだけで全ての鍵がすぐに空き巣被害に遭うわけではありません。しかし空き巣の手口は年々変わり、ピッキングが出来ないディンプルキーが流行った当初も、バンピングという専用のバンプキーを使い振動で開ける手口の被害がありました。

プロの窃盗団はこうして新しい鍵をいかに早く開けるか研究しますので、古い鍵=すでに攻略されている鍵の可能性があります。

鍵のメーカーも、それぞれの手口に弱い鍵は廃番とし、新たに対抗できる鍵を開発しています。イタチごっこにはなりますが、私たちも10年を機に鍵を交換して新しい手口の対策をしていくことが大切なのではないかと思います。